「真の」令和最新版スティックPC のご紹介

馬場
エンジニア 馬場
「真の」令和最新版スティックPC のご紹介

こんにちは。GMOリザーブプラスの馬場です。

突然ですがスティックPC というものをご存じでしょうか?

端子がHDMI になっていて直接ディスプレイに差し込めます

登場した当初はあまりの小ささに感動したものの、「何に使うんだ?」「スペック低すぎ」「どうせ壊れやすいんでしょ?」と思っておりましたが(個人の感想です)、案の定廃れていってしまい、ここ最近はなかなか新しい型番のスティックPC が発売されない、発売されたとしてもいわゆる「令和最新版的な」怪しいメーカー製のもので、スティックPC にとっては冬の時代でした。

一方で、Amazon Fire TV Stick やGoogle Chromecast など、スティックPC と呼ぶかどうか微妙なラインのコンシューマ向けメディアストリーミングデバイスが登場し、人気を博しましたが、やはりPC とは用途が異なるため、私は購入してすぐに物置の奥深くにしまうことになりました(個人の経験です)。ちなみにChromecast は2024 年に生産終了がアナウンスされたそうです😢

また、Intel NUC をはじめとしたいわゆる小型PC/サーバーやRaspberry Pi の登場で、スペックと小型化のバランスがニーズとしては微妙なスティックPC はさらに影が薄くなってきました。

なぜこのような話をしたかというと、実はスティックPC は、クリニックの待合室にあるデジタルサイネージの、呼び出しディスプレイ機能を実現するために大活躍します(こちらについては「サカモトに聞く!その1 意外と知らないクリニックのIT機器」をご参照ください)。弊社の呼び出しディスプレイ機能はWeb ブラウザのアプリとして実行しますが、標準のChrome のブラウザが使えて、慣れたUI で設定できるWindows OS に対応し、スペースが限られているような病床数の少ないクリニックでも設置でき、かつ購入コストが抑えられるスティックPC は、まさに呼び出しディスプレイのために存在しているといっても過言ではありません。特に、待合室のディスプレイの裏にそのままHDMI で差し込める手軽さはとても魅力的でした。

弊社ではこれまで呼び出しディスプレイ機能を使うためのスティックPCとして「HiMeLE スティックPC PCG02 Celeron J4125」をご案内していたのですが、ハードウェア故障 (特に排熱が難しい)やパフォーマンスの問題でご迷惑をおかけすることも多く、実際何かしらのトラブルが発生したときに、Web アプリなのにも関わらず、ハードウェアの問題かどうかの切り分けにかなり慎重になってしまい、そしてハードウェアの問題はリモートでの調査が難しいため、保守工数が増大していたという課題がありました。

そこで、(自宅にラボを作る逸般の誤家庭界隈では有名な)Minisforum の小型サーバーを使ってみては、という案内を社内に提案したのですが、スティックPC のサイズと比較するとどうしても大きくなってしまい、価格面でも2万円台で購入できるスティックPC と比較して小型サーバーは4 - 5万円からの購入になってしまうので、なかなか要件にフィットしないというもどかしさがありました。

ところが、2024年後半になって、本当の意味での令和最新版な、Minisforum ブランドの新しいスティックPC が発売されました。それが、現在弊社がご案内しているMinisforum S100 です。

美しいデザインですね😊

他にも色々と代替品を検討しましたが、S100 の特に以下の部分が選定の決め手となりました。

  • Minisforum ブランド (信頼性のあるメーカー)
    • パフォーマンスや耐久性など、謎の中華メーカーのスティックPC より信頼性が高い
  • Intel N100 CPU の採用
    • 昔のCeleron 表記のCPU よりも高性能かつ省電力で小型PC 向け
  • ファンレスではなく静音性よりも冷却性能を優先
  • 保証期間2 年
    • スティックPC はメーカー保証があったとしても1 年のものがほとんどのため、2 年保証という時点で耐久性に信頼がおける
  • 金額は約3 万円と安め
  • デザインが神がかっている(個人の感想です)

パフォーマンスという観点では、例えば、このベンチマーク比較サイトによれば、Celeron J4125 と比較して1.8 倍程度差があり、もちろん実際に呼び出しディスプレイとして使ってみても全く動作に問題はありませんでした。

なお、サイズや重さについてはこれまで案内していたものよりも多少増加しましたが、要件的には十分許容できるものでした。

また、細かい点としては、Wifi ではなく、有線LAN で接続することが多いので、有線LAN ポートは必須でした。おまけにPoE にも対応しています。HDMI の端子ももちろんあります。電源はTypeC 給電可能で、アダプタ自体も小さいので、設置や配線も楽です。

TypeC 給電対応のスマートな電源

ということで、本記事でご紹介した、真の令和最新版スティックPC である「Minisforum S100」をクリニック様には現在ご案内をしています。なかなかニッチな用途ではありますが、まさにクリニックにおいてのニーズをわし掴みした製品であり、今後も開発投資が続けられることを期待しております。また、S100 以外にも、先に挙げたHimere のN100 CPU 版が出たりと、最近になって新しいスティックPC が相次いで発売されています。スティックPC 冬の時代が明け、ようやく春がやってきた、ということでしょうか。またすぐに冬の時代にならないことを祈っています。

※ Amazon Fire TV Stick は、Amazon.com,Inc. またはその関連会社の登録商標です。
※ Chromecast は、Google LLC の商標です。

記事を書いた人
馬場
エンジニア 馬場
新卒入社以来SEとして約7年務めた外資系のソフトウェア会社があろうことか買収されてしまい、退職して路頭に迷っていたところ、気が付いたら2024年5月にGMOリザーブプラスに入社していました。インフラ設計構築からアプリ開発、社内ITまでいろいろやっています。
GMOリザーブプラス
は一緒に働く仲間を募集しています