「メディカル革命」という製品名から、どんな会社をイメージしますか?
弊社では、「喜び」と「驚き」を【革命】と表現し、それを医療業界にもたらすような製品を目指し、開発し続けています。
そんな、喜びや驚きをもたらすアプローチを探求する私たちならではの取り組みについて、ご紹介します。
実は弊社では、ロボットの開発もしているんです。
お客様のなかには、製品の一部として予約システムと連携した予約受付機能搭載ロボットを受付で活用している医療機関さんもいらっしゃいます。
上で紹介したように、PepperやSOTA向けの独自アプリケーションを開発した実績のほか、現在は段ボールを使った簡易ロボットも開発中です。
小型ロボットであれば、受付カウンターの上など限られたスペースにも設置できます。
いつか弊社サービスをご利用いただいているすべてのお客様に配布できるようにし、予約管理業務の効率化や院内(店内)の雰囲気を和ませるためのお役に立ちたい…との想いです。
そんな中、小学生向けIT・プログラミング教室とのコラボ企画が持ち上がりました。
主に東京都杉並区で活動されている、教育用小型コンピューター「ラズベリーパイ」をメイン教材とする小学生向けIT・プログラミング教室です。
運営から講師役まで保護者の方々が担っています。
弊社社員の1人が運営に携わっており、コラボのお話もその縁でいただきました。
ママさんたちが奮闘! 小学生のための“手作り”ラズパイ教室(EE Times Japan)
https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/1910/29/news069.html※現在は、区内の事務所にて少人数の小中学生とともにラズベリーパイやMicrobitを使った実験を行う研究室として活動されています。
教室では、「AIスピーカー(スマートスピーカー)の仕組みを子供たちに知ってもらいたい」というお話が持ち上がっていました。
「今日の天気は?」「明るい音楽をかけて」と呼びかけ、適切な反応を返してもらう…
AIスピーカーをお持ちのご家庭も多く、こうした光景はいまや日常になっていますね。子供たちにとっても身近な存在なのだそうです。
というわけで、ラズベリーパイでの音声認識・音声合成のデモを行うことにしました。
ラズベリーパイでの音声認識・音声合成のデモを行うにあたって、ラズベリーパイで音声認識と音声合成のプログラムを組み、会話できるロボットが必要になります。
そこで抜擢されたのが、イギリスから来日し1年、入社1年目(当時)の新人開発者・C君です。
これまで様々な業務の傍ら、前述の段ボールロボット開発に携わってきました。一番の適任者ですね。がんばりましょう!
ラズベリーパイで音声認識を設定する方法や、音声合成のインストール方法などは、ネットで情報収集しました。
それらをもとに音声認識と音声合成の連携についてプログラムを試作・検証していきますが、当初はなかなかうまくいかなかったり、試作機が突如ショートしてOSが起動できなくなったりと苦戦する場面も。
さらに情報収集し、新しいコードを書いていきます。
どうせなら、教室が盛り上がるような会話がいいですね。
小学生(10~11歳くらい)が興味を持て、会話を楽しめるようなテーマは何だろう…
流行モノ? アニメ? お笑い? 学校あるある? それともオリジナル?
いろいろとアドバイスを集め、運勢占いに決定です!
プログラムに会話で使われる単語や読み方を登録しました。
弊社では毎日1回、「Good & New」という場を設けています。
その日指名されたメンバーが、24時間以内にあった「よかったこと(Good)」や「新しい発見(New)」を1分程度で発表するものです。
導入している企業も多いようですが、弊社でもコミュニケーションの活性化に役立っていると実感しています。
この「Good & New」の場で、ロボットのテストを行ってみました。
「Good & New」用の単語も、ちゃんと登録しましたよ。
こちらの呼びかけに対し、社内のメンバー(発表者)を指名すれば成功です。
「今日のGood & Newは?」と声をかけると…
『X田さん、お願いします』
うまくいきました! 出席メンバーからも歓声が上がりました。
random関数で占い機能を作成し、自作辞書の語彙も増やしました。
社内でテストも行い、見事成功!
「よしっ」の声に振り向くと、小さくガッツポーズするC君の姿が。
だんだんと完成に近づいているようですね!
ラズベリーパイのセットアップを行い、準備完了です!
特別授業は杉並区内の小学校2校で、2日に分けての開催でした。
児童たちはこの日をとても楽しみにしてくれていたとのこと。
開始前から期待感(そして緊張感)が伝わってきました!
前半は弊社創業者・熊野が、子供たちの前で自分の少年時代のエピソードやプログラミングを学ぶ上で大切なことを話しました。
紹介したのは、こんなエピソードでした。
小学校時代の熊野少年は器械体操に夢中でした。
「もっと上達して、器械体操を極めたい!」
その想いから、『分解』好きだった熊野少年は、筋肉の動かし方や腕の角度、手を放すタイミング、必要な筋肉量を分析・計算し、シミュレーションするプログラムを自作しました。
…んっ?
たしかにプログラムを自作したエピソードは子供たちにとって刺激的ですが、『分解』の話をした意図って、何かあるのでしょうか?
あっ、もしかして…
弊社ではクラウド型のプロジェクト管理ツールを使っています。
そして弊社全体で気をつけているのが、
『1つの課題に対してスレッドを分けて管理する(1つのスレッドに複数の問題を含めない)』
…ということです。入社したメンバーは必ず言われてきました。
自分1人では解決できないような大きな問題にぶつかったとき、小さな問題に分解して考えると、小さな問題なら自分で解決できるものもあるし、周りにどう質問していいかもわかるようになります。
子供たちに伝えたかったのは、これと同じなのかもしれません。
つまり、大きな困難も分解することで立ち向かえるようになる、と。
なるほど、これは小学生でも、将来プログラマに限らずどんな職業に就いても、仕事以外の日常生活においても大事な心構えですよね!
後半はいよいよ、ラズベリーパイを使った音声認識・音声合成のデモです。
C君が登壇し、子供たちみんなの前でロボットと会話しますよ!
「おみくじ、スタート!」と声をかけると…
『ラズパイはイギリス人なので、日本語がわかりません』
そ、そうですね。プログラムは英語で書くものですからね。
ちなみに、ラズベリーパイって本当にイギリス発祥なんですよ。
では気を取り直して。
「おみくじ、スタート!」
『今日の運勢は大凶ですよ。明日を待つしかないですね!』
あのー、さっきから厳しすぎやしませんか?
でも子供たちが盛り上がってくれたのでOKです!
音声認識・合成の仕組みやプログラム内容の説明を経て、子供たちにもロボットとの会話を体験してもらいました。
授業は大盛況でした。
後日いただいたお話によると、子供たちだけでなくスタッフである保護者の方々からも大好評だったそうです(ありがとうございます!)
今回のロボットとの会話はたった1往復でしたが、大変楽しんでもらえました。
小型でシンプルなロボットでも、工夫や見せ方次第でその場を和ませたり沸かせたりできる――とポテンシャルの大きさを改めて感じました。
今後さらに開発を進め、
以上を目指し、医療現場の発展に貢献していきたいと思います!