#003 ホームランを飛ばせ!【SaaSを22本構築したエンジニアの話】

萩田 峰旭
エンジニア 萩田 峰旭
#003 ホームランを飛ばせ!【SaaSを22本構築したエンジニアの話】



ホームランを飛ばすまで

熊野氏が提案したのは、『アカウント管理のサブドメイン化』を中心とした幾つかの抜本改革だった。


シンプルかつ合理的な解決策ではあったし、僕も考えてみたこともあった。

しかし『ビジネス影響やリスクが怖く、決断できずにいた』方法でもあった。


けれど熊野氏はこれを主導し、半ば強引にやりきったのだ。

実際この改革はホームラン級の効果を上げ、目下の負荷問題は解決されることになった。


この経験から僕は、

改革のためには、優先度を一度破壊し、枠の外に出ねばならない

ということを学んだのだった。


人間はつい、今の延長での最適化をしたくなってしまう。

しかしながら、サーバインフラなどの『着実に追い詰められてゆくチキンレース的課題』においては特に、早期抜本変化する気概で挑まないといけないのだろう。


それ以降、熊野氏とは10年以上の付き合いとなった。

結果的に『医療向け予約システム』専門の会社にスピンアウトすることになり、今でも付き合いが続いているが、いまだに僕は『こんなピーキーなヤツそうそういない』と思っている。


後日談:社名の衝撃

いろいろあって、2017年。

ついに岐路となるイベントがあった。


医療向けの予約システムを作る会社』の設立&プロダクト本格始動となったのだ!


僕もその会社とプロダクトのスタートアップに注力していた。

その会社名は……


株式会社医療予約技術研究所


この会社名を聞いて「電話のときに舌を噛んだらどうすんだよ」と思ったのは事実だ。

いや、日常のタイピングのとき、指がつるんじゃないかって思った。

それでも僕は漢字のインパクトがある、パワフルな名前になじんでいった。

そして2018年、ついにGMOインターネットグループへのジョインが決まったとき、ひそかに僕は思ったのだ。


(やった。これで社名を短くできる……!)


後日熊野氏から新社名を聞いたとき、僕は真顔になったのを憶えている。


GMO医療予約技術研究所株式会社


(おいおい、社名が長くなっとるわ!)


その気持ちは、本稿を書くまで胸の奥に隠して生きてきた。

そんな中で2025年2月にわが社名が『GMOリザーブプラス株式会社』になった。

今回社名が変わったことで、やっとネタにできるようになったのだ。


とまあ、これが熊野氏との出会いであり、リザーブプラス社の成り立ちというわけだ。

ここから引き続き、SaaSビジネスやエンジニアリングや、熊野氏の生態について書いていこうと思う。



前回の記事はこちら:
#002 アカウント3,000件! その男、熊野【SaaSを22本構築したエンジニアの話】


本稿は個人の見解であり、会社を代表するものではありません。

記事を書いた人
萩田 峰旭
エンジニア 萩田 峰旭
CTO・創業期メンバー。
20年のSaaS開発の中で、複数社のテックリード、国内最大級予約システムの構築などを経験。
2016年にGMOリザーブプラスに創業期メンバーとしてCTOジョイン。
趣味は読書と整体通い。
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